実地調査はコンサルマネージャーにはできない情報収集法
駆け出しのコンサルタントは、マネージャークラス以上の人の「思考の質と量」にはどうやってもかないません。
逆にマネージャーやパートナーにはできないけれど、ジュニアコンサルができる情報収集法が実地調査です。
競合のスシロー、売上好調なんだよな〜。クライアントのくら寿司と何が違うんだろう。ちょっと、小田原まで行って見てきてまとめてくれる?
と、上司から依頼されて、
え。小田原って遠い。。。めんどくさいな。
回転寿司なんて死ぬほど行ってるし、いまさら何店舗か見たところで何が変わるんだろ?
そんな気持ちになることもあるかもしれませんが、こういう “足を使った実地調査” こそマネージャーや、特にパートナーには絶対出来ない、あなたにしか出来ない、クライアントが喉から手が出るほどほしい情報の宝庫なのです。
ここで、「何気なく行く店舗で、売上差がどこで生じるのか?」を探しに現地に向かうことこそ、ジュニアコンサルにしかできないことです。
そしてジュニアコンサルに与えられたチャンスです。
実地調査の重要性とコツ
ジュニアコンサルの強みは現地でナマの声、空気、データに触れられることです。
なぜなら、パートナーはいくつものケースを抱え、現地で一つ一つを見ている時間はありません。
「現地調査から何を面白いと感じて、何を拾うか」
そこでジュニアコンサルの真価が問われます。腰重く、ゆったりと椅子に腰掛けているのではなく、できるだけ生の声、空気、データに触れましょう。なるべく腰を軽くして、いろんな場所へ赴くのです。
例えば先ほどの上司の依頼により、現地の店舗に出かけたとします。
そこで、ただ漫然と店舗内を見ていても意味がありません。
その店舗で働いている店員さんにお客を装っていろいろと尋ねたり、来店しているお客さんの動きを見たりしてみましょう。
店員さんに
おすすめはどれですか?
と聞いてみて、返ってきた言葉や、店内を見回した時に、1人で来ているお客さんが多いのか、家族連れが多いのか、そんな現地でしか知り得ない情報から次に知るべき・調べるべきことが見えてくることでしょう。
その後、近くのクライアントの店舗を訪ねて、その差を見に行ってもいいでしょう。
更にその後、別の競合店があるならそれを見に行ってもいいでしょう。
もちろん時間は有限で、足を使うことはそれなりに時間がかかるため、なんでもかんでも足を使えばいいというわけではありません。
でも、これこそが、現地に出向くことができるジュニアコンサルにしか集められない貴重な情報なのです。
すべては現場に答えがある
実際は、足を使うことを億劫がるジュニアコンサルが多く存在します。
それは、多くの人が、パートナーのような働き方をイメージして入社してきているからでしょう。でも、ジュニアコンサルのうちは、むしろ泥臭い、足を使った調査も求められます。
そしてそういった「現場」をたくさん見ることは、将来コンサルタント、マネージャー、そしてパートナーになったときに知識の貯金になります。
そう肝に銘じて、面倒がらずに現地に向かい、チャンスを掴んで欲しいと思います。
参考動画:定量・定性的な情報をまとめる、分析するためのコツ
定量分析、定性インタビューのTipsについてご紹介した動画も併せてご覧ください。
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