BCGオファーの弟子に解いてもらった「フェルミ推定検定」の解答を添削しつつ解説します
はじめに
今回は、レベル81~90まで解説いきます。
正直、ドキドキしています。どのくらいできんのよ、ロータスよ。
あ、本名だとBCGから怒られそうだから、イメージでロータスとしています。
まだ、僕もさらっとも彼の解答を見てないので、まさに皆さんと同じ感じで、見ながら、一喜一憂しながら、解説したいと思います。
Youtubeでも「RBにオファーもらった弟子と、うちの天才CTOに解いてもらいました」というのをやりますので、ぜひ「考えるエンジンちゃんねる」を登録しておいてください。
いや、僕のモチベーションのために、登録してほしいです。
「フェルミ推定検定」—問題
貴方は、何レベル?全部できたら、レベル99!
その名の通りですが、「どのくらい、フェルミ推定を理解しているか?」をクイズ形式で、というか、質問を99=レベル1から始まりレベル99まで出題していますので、ぜひ、考えてみてください。
※徐々に難しくなるようになっています。
「解答」を見てしまうと、分かった気になってしまい、 成長機会が薄れちゃうので、ぜひ、解説を読む前に、やってみてください。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル81~90
「フェルミ推定」の世界へようこそ。正直、コンサルタントだけでなく、全てのビジネスパーソンに身につけてほしいと思っています。ので、ぜひ、丁寧に勉強してみてください。 ということで、スタート。
私もドキドキしてます。どんな回答が繰り出されているのか。
楽しみながら、いきましょう。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル81
【問題】フェルミ推定レベル81
ひと休みクイズ。コンサルティングファームの面接対策を因数分解してみてください。
【解答】フェルミ推定レベル81
[書類対策]×[筆記試験対策]×[一般面接対策]×[ケース面接対策]
【解説】フェルミ推定レベル81
ロータス、、いいですねぇ。
これをやってみて感じてほしいのは「因数分解」のやり方はいくらでもあるし、それより、その後の議論のやりやすさが変わるということよね。
いつも僕が話している内容を思い出すと
コンサル転職=[フェルミ推定]×[ビジネスケース]×[ハードスキル]
ビジネスケースは簡単にいえば
[論点思考]×[戦略思考] ハードスキルは[業界知識]×[経験からくるケイパビリティ(例、EXCEL、英語など)]
という感じ。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル82
【問題】フェルミ推定レベル82
フェルミ推定の応用というか、使いドコロを問題にしたいと思います。
あるAIエンジニアを採用しようと思ったら、社長が「その年収だと高すぎる」と筋の悪いことを言っています。この時、社長を説得するために「フェルミ推定」が使えます。
どのように使うのか “スジの悪い” 社長を目の前に語るイメージで考えてみてください。
【解答】フェルミ推定レベル82
AIエンジニアを採用することで提供できるサービス数がこれだけ増えて、各サービスで客数と単価がこれだけ見込めて売上が○○万円になります。そうすると、AIエンジニアの人件費として○○万円は妥当かと思っています。
【解説】フェルミ推定レベル82
ロータス、教えたじゃん。じゃんじゃん。ピンクボンを読み直してください。
フェルミ推定でAIエンジニアの人数を出すことで、そのほしい方の「希少性を定量化」できることにある。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル83
【問題】フェルミ推定レベル83
「野球を趣味にしている人の数」に因数分解を考えるときに「今」か「昭和時代」で変わります。それぞれどのようなやり方があるのか、時代によって異なる理由まで答えてください。
※ ヒント:「巨人、大鵬、玉子焼き」
【解答】フェルミ推定レベル83
「巨人、大鵬、卵焼き」の昭和時代のように、趣味としての野球の浸透率が高い場合は趣味割合を出しても大きくぶれることがないので、[人口]×[野球を趣味にする割合]で出すことができる。
それに対して、今であれば、趣味・嗜好が多様化して野球を趣味としている人が少ないので、野球部やサークルを中心そこからの離脱率で趣味人口を考えるやり方が望ましい。
(鑑賞を趣味とする人については、[野球場の観客総数]÷[1人あたり来場数]÷[鑑賞が趣味のうち来場する割合]で出す)
【解説】フェルミ推定レベル83
ロータス、大正解だぜ。ちゃんと理解できてますね。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル84
【問題】フェルミ推定レベル84
フェルミ推定を極めし者は「数字に強く」ならねばなりません。
頭の中でついてきて計算してください。
入場料1万円で年間25万人来場します。売上はいくらでしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル84
25億円(万×万=億になる)
【解説】フェルミ推定レベル84
ロータス、大正解。ほんと、1万×1万=1億だけ覚えていれば、いいよね。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル85
【問題】フェルミ推定レベル85
「フェルミ推定」は市場推定や売上推定だけでなく「問題解決」でも活用できるのですが、例えば、「表参道のスポーツジムの売上を上げるためには?」で使う場合の、思考の流れをさらさらと語ってください。
【解答】フェルミ推定レベル85
[商圏人口]×[ジムに通う割合]×[ジム選択率]×[客単価]で考えると、商圏としては遠くからわざわざというより表参道で働く人が対象となり、ある程度限られた範囲の人向けにサービスを提供することになる。その上で、表参道には複数のジムがあるため、 競合ではなく自ジムを選んでもらうにはどうするかが論点となる。特にジムは立地で選ばれる傾向があるため、如何に競合とカバー範囲が被る位置にいる顧客を取り込むために差別化するかが課題となる。また、価格についても、表参道で働く人は高所得層が多いイメージがあり、強いニーズを捉えればプレミアム化したサービスも提供できそう。
【解説】フェルミ推定レベル85
ロータス、違うがな。ちゃんとピンクボンを勉強しなおしましょう。
これはロータス以外にも当てはまる人多いのですが、黄色ボンで勉強が終わってしまい、ピンクボンを学びきれていない人が多いんですよね。
考えてみてください。
この世に黄色ボンがあり、明確にその先の世界のピンクボンが存在し、それも本という誰でも簡単に手に入る状態にあるのに、それをやらないなって恐怖を超えてポンコツではないかと。
だって、勝ちたいでしょ?受かりたいんでしょ? って思えば、やりますよね。
だって、ほかの候補者はやっているかも、って思うとやらないなんて選択はしにくいですからね。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル86
【問題】フェルミ推定レベル86
「フェルミ推定」は市場推定や売上推定だけでなく「問題解決」でも活用できるのですが、例えば「表参道のスポーツジムの売上を2倍に上げるためには?」で使う場合の思考の流れをさらさらと思い浮かべた上で「2倍」が付いたことにより何が変わるか?何を思考として追加されるか?を答えてください。
【解答】フェルミ推定レベル86
「2倍」がついたことにより、現状の延長線上での打ち手を考えるイメージになるため、ジム面積拡大や施設増築といった打ち手よりは、(潜在)顧客の課題に応じてサービスを改善することで如何に既存顧客の客単価を上げ、併せて新規顧客を取るかという地に足の着いた思考となる。
【解説】フェルミ推定レベル86
ロータス、違うがな。2倍がついたことで、ピンクボンのB面の「DMMオンライン」の問題の思考が必要になってくるということだ。
ぜひ、復習してみてください。
覚えてますか?「ゴールシーク思考」
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル87
【問題】フェルミ推定レベル87
「格闘技スクールの市場規模を推定してください」を解く際に、因数分解として「駅方式」でも「(格闘技スクールを選択する割合をベースとする)需要サイド」でも解けるっちゃ解けますが、それ以上に「格闘技スクールの講師の数」をベースに出すのが最高。
なので、その背景にはフェルミ推定を解く上で大切な理念があります。
「〇〇に着目する」
〇〇に入るものは何か?考えてください。
※ヒント:クラピカ
【解答】フェルミ推定レベル87
「サービスを提供できる人の数(=希少性)」に着目する。
【解説】フェルミ推定レベル87
ロータス、その通り。きっと、ロータスはハンターハンターを読んでないよね。
もちろん、クラピカといったら、これですよね「制約と誓約」。
なので、今回でいえば「そんなこと教えられるの、そんなにいませんよ」ってのに着目することによって出てくる数字の「確からしさ」を上げる方法よね。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル88
【問題】フェルミ推定レベル88
「ドローンの市場規模を推定してください」や「IoTセンサーの市場規模を推定してください」などの新しいテクノロジーの市場規模を推定するに陥りやすいのが、思いつきの使用用途について算出してしまう罠。そこから脱却するためのすべき思考を説明してください。
【解答】フェルミ推定レベル88
利用が想定される業界などを想定し、業界内のバリューチェーンごとにどのような利用方法があるかを考える。
【解説】フェルミ推定レベル88
ロータス、勉強しているじゃん。
ピンクボンをぜひ、読んでください。
後半戦はピンクボンの領域に入ってきましたね。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル89
【問題】フェルミ推定レベル89
これはアクセンチュアのケース面接に出題されそうな問題なのですが「とある高校にAIなどのテクノロジーを駆使した場合、先生の数は何割削減できるか?考えなさい。」というのも「フェルミ推定」の世界。その際の解き方をさらさらと語ってください。
【解答】フェルミ推定レベル89
テクノロジーを利用した場合に、全ての業務を代替できるわけではなく、例えばテスト問題作成や採点、簡単なQA、生徒個人に合わせた宿題作成など一部業務に限られると考えられる。また、教科についても、暗記が中心となる歴史や公民などは代替しやすく、考え方を教える現代文・数学などは代替しづらいことも考えられる。そのため、素直に[教科数]×[各教科あたりの先生の数]×[テクノロジーによって代替できる割合]で考えて、暗記など代替しやすい教科とそれ以外などでセグメントを分けて考える。
【解説】フェルミ推定レベル89
ロータス、少し、さぼりましたね。でも、本当に彼は偉いのよね。
BCGに受かった後に、僕から「フェルミ推定検定、解いてよ。みんなのために」って言ったら解いてくれたんだからね。本当にありがたい。
これは「高校の先生の業務を因数分解する」ことになりますよね。各科目の授業もそうですしクラスの担任業務、さまざまな相談、そして部活をみたりと。そういうところを細かく因数分解する。その思考こそが、フェルミ推定で培った思考とも言えますよね。
話は少しずれますが、本当に「学校の先生」は偉大ですよね。生徒の年齢が幼くなる、そうそう、小学校の先生なんて、もうね、神。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル90
【問題】フェルミ推定レベル90
通常、日本語の気持ちよさ?というか[単価]×[量](単価、カケル、量)と言いますが、因数分解を示す際は[量]×[単価]のほうが良い場合が多くあります。
それは何故でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル90
[単価]より[量]の方が論点となることが多いため、前に持ってきた方が望ましい。
【解説】フェルミ推定レベル90
ロータス、大正解。単価はいじれますけど、量はいじれませんからね。その分「量」が論点になりやすいので「量」×「単価」のほうが大吉になる場合が多いです。
では、最後の10問も見ていきますのでお楽しみに。
「フェルミ推定検定」問題はこちら
フェルミ推定関連書籍のご紹介
YouTubeのご紹介
YouTube「考えるエンジンちゃんねる」ではフェルミ推定に関する動画を数多く公開しています。
フェルミ推定力が磨ける動画は今後も新規公開予定ですので理解をより深めるために、ぜひチャンネル登録を。
考えるエンジン講座無料相談のお申し込みはこちらから
※ コンサルタントへの転職をお考えの方、判断が難しい場合はこちらからもお申込みいただけます。