「新卒」向けコンサルティングファーム面接対策
ケース面接、インターンシップを突破する為に何をすべきか?
Twitterで最近、24年卒の方がフォローしてくれていて、嬉しいなぁと思ったので、そのお返しに、「新卒」でコンサルティングファーム入社を目指す方向けに、つらつらと対策とか、心持ちを書きたいと思います。
まずは話し方
1. まずは、「話し方」。話し方が整っていないかぎり、受からない。
これはコンサルティングファームの面接対策だけでなく、就活全般に言えることなのですが「話し方」を磨く必要があります。
具体的には「構造を示してから、中身を話す」習慣を身に着けておくこと。
面接の場だけでなく、日常的に“ぱっと”その話し方ができ、馴染んでいることが大事です。
一番わかりやすい例は「大きく2つあります」という話し方や、「プラスとマイナス、両方あります」のように熟語的な構造を示す話し方。
これが馴染んでないと、一つしか言うことがないのに「言いたいことは1つあります」と、「大きく4つあります」とビジネス現場で違和感がある言い方をしてしまいます。
それだと、馴染んでいるとは言えませんから「構造を示してから、中身を話す」習慣を身に着けておきましょう。
フェルミ推定—数字に強くなる
2. で、その次は、「フェルミ推定」を世の中で一番できるといえるくらいまで、仕上げる必要があります。
基本、新卒でコンサルティングファームへ入社される方は中途で入社する方と比べると当然ですが、「ビジネス経験」がないため「ビジネスセンス」で面接を突破することは難しいです。
ですので、その流れから「新卒」で入ってくるコンサルタントには「数字に強い」ことを歴史的に求めています。そして、プロジェクトの「分析モジュール」をぐりぐり回してくれそうだ!と思わせてくれる人を採用したくなりますし、現実そうしてますし、そういうケースにアサインされやすい傾向があります。
さすがに新卒で人事ケースなどのソフトケースにアサインされることはあまりありませんからね。
ですから、前項の1の「話し方」とともに、フェルミ推定を極めるために、ボクの著書でもある黄色ボンの「フェルミ推定の技術」は読み込んでください。
特に、第5章にはフェルミ推定における話し方が書いてあります。
これはフェルミ推定に限らず「こういう風に話しましょう!」というのを書いてありますので、ぜひ、読んでください。
フェルミ推定—理解を深めるために
3. 完璧に「フェルミ推定の技術」を理解しなければ、この先に行けませんので、理解するために、「質問」しましょう。
ボクでもいいですし、まわりのコンサルタントでもいいので質問してみましょう。できれば、黄色ボン(=「フェルミ推定の技術」)を読んでいるコンサルタントがいいと思います。
現役のコンサルタントの方も、僕に質問する際はこちらから。
TwitterのDMでも構いません。
フェルミ推定にチャレンジ—練習問題
4. では、仕上がりをチェックしましょう。「フェルミ推定」の仕上がり。
そうなんですよね。どこまでのレベルに行ったら、OKと言えるのか?を知りたいけど、模試があるわけでないので、、、ということで、「新卒」でコンサルタントを目指される皆さん向けにお題を出しますのでぜひ、解いてみてください。
問題
ある住宅街にあるコンビニの年間売上を推定しなさい。
ぜひ、解いてみてください。
※A4(1枚)をイメージし、話し言葉で書いてみてください。
これも、TwitterのDMでもquery.meでも構いませんが、送ってくれたらどこかで黄色ボン(=「フェルミ推定の技術」)を理解しているか?整っているか?をコメントします。
といっても、送るのは恥ずかしい。という人のために、仕上がりを自分自身でもチェックできるように「フェルミ推定の自己チェック診断」を次項の5でご紹介します。
フェルミ推定—自己チェック診断
5. フェルミ推定の自己チェック診断。自分で自分を診断してみよう。
自己チェック診断
- まず、前項の4のお題で作成した自分のA4の回答を見たときに、「ココで自分の賢さをアピールできた」と思う箇所にペンで線を引いてみましょう。
その部分が7つあれば仕上がっている可能性が高いです。 - 今から提示する5つの質問に「うんうん、当然、理解してます」と全部に断言できれば仕上がっている可能性が高いです。
- 2-1:フェルミ推定は「値」でなく「考え方」だから値とかどうでもいい。
- 2-2:ざっくりいえば「需要」サイドより「供給」サイドのほうがスジが良い。
- 2-3:「マラソンを趣味としている人数」は難しい。
- 2-4:計算した答えが1250億円のとき「1000億」といった方が良い。
- 2-5:世代で切るとか本当にスジが悪い。
- 友達と問題を出し合った時、「あ、はい、それ、一度考えたことある」と5問中3問は言える。
フェルミ推定の先=「未来予測」
6. フェルミ推定の先=「未来予測」について、カバーしておこう。
黄色ボン(=「フェルミ推定の技術」)のp.237「10年後の冷凍食品市場」を完全、理解。
昨今、コロナもあり、「今後、この業界はどうなると思いますか?」という問いがコンサルティングファーム界隈で増えています。
ので、そのこともあり、中途のケース面接でも増えているので、新卒も同じく仕上げておきましょう。
未来予測はコンサルタントの価値の出し方の一つなので、本を読み漁っておくのはいいですよね。
最強のシナリオプランニング: 変化に対する感度と柔軟性を高める「未来の可視化」
この本はいい本なので、読んでおくといいです。
未来予測は価値になるし、差が付きますのでしっかり学ぶのはありです。
ビジネスケース対策—「問題解決」を理解する
7. フェルミ推定の次は「ビジネスケース」ということで、まずは、「フェルミ推定」をベースにした、問題解決を理解する。
これは、ピンクボン「フェルミ推定から始まる、問題解決の技術」の領域。
まだまだ、ここまでやりきってコンサルティングファームへの面接に立ち向かう人が多くないので、これをやっておくだけで相当差が付きます。
中途でコンサルティングファームへの転職をする人でも、まだピンクボンレベルに至らず受けてさくっと落ちてますので、ぜひとも新卒の皆さんも挑戦してみてください。
当然、このあと質問することは大事になります。
「なぜ、コンサルタントか?」を熱く語れる?
8. ここでひと段落。ということで、「なぜ、コンサルタントか?」について、熱く語れるようにしておきましょう。
その為に、お勧めなのが、やっぱり、CDIさんのニューズレターです。
これを過去から読むのがお勧めです。
特に、吉越さんが書いたコラムは全部読んでください。
あとは、名和さんのこの本。
企業変革の教科書
この本を読むと、コンサルタントがどんなプロジェクトをやっているか?がわかるのでこれをうまく利用して、志望動機に繋げておくといいですよ。
「テクノロジー」を学ぶ
9. その次は「テクノロジー」に強くなるというか、テクノロジー好きを演じられるように、100社、できれば300社、テックなスタートアップ起業をリスト化して話せるようにする。
「こういう面白い企業があるんです」というのを語れるようにする。
これは、面接でも役立つし、インターンシップでも役立つし、コンサルティングファームに入社してからも役立ちます。
テクノロジー自体の勉強をするよりも「企業、サービス、そのサービスを支えるテクノロジー」をセットにして覚えてしまうのがいいですね。
ここまでが、インターンシップに向けた面接対策のイメージです。
通過したら、次でご紹介する対策をしましょう。
「論点思考」「論点ベースの働き方」を学ぶ
10. 本当は「論点思考」「論点ベースの働き方」を学んでほしい。この本を読もう。
THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術
この本を丁寧に読みましょう。この本1冊だけで、相当強くなれます。論点思考に。
「チャーム」を磨く
11. そして、やっぱり、インターンシップは皆とやるし、学生同士とのやり取りもちゃんと見られてます。斜に構えているやつは通らない。
最近は、僕らの時代と違って「斜に構えている、賢いやつ」は通らず「ナイスな賢いやつ」が通ります。
ので、僕の言葉でいえば、「愛と想像力」「チャーム」は磨いておきましょう。
チャームを磨くのにお勧めなのが、この本。
ここまで、ぱっと浮かんだ11個をご紹介してみました。
あと、ちょっと角度はチガイマスがこれも大事。
就活はコンサルティングファーム一本に絞らない
12. コンサルティングファーム一本に絞らない。コンサルティングファームは新卒で入らず、中途で入る道もあるよ。
ということで正直、新卒で入るメリットもありますがデメリットもいっぱいあるので、落ちたら開き直って「中途でいくことにしたんだよね」と叫べる準備をしておきましょう。
そのためにも、超ウルトラ大企業の就活はサボらずやりましょう。 コンサルティングファームに転職しやすい大企業はありますからね。
バイネームでココどうですか?というのを知りたい方は、TwitterのDMで聞いてください。
という感じですかね。
あと、そうそう、大事なことを語っているので、次で紹介する動画も見てください。
トップ5%の重要性を知る
13. トップ5%になりましょうぞ。会社名よりも大事なのは、同期でトップ5%になること。
本当にそうなんですよね。どんなにいい会社っぽい名前の会社に入っても、まぁ、その先あんまり明るくなりません。
それ以上に大事なのは、「どんな会社にもモンスターはいるし、トップ5%に入っていれば相当いいことが起きます。
【就活戦略はビジネスに通ず】テーマ204=「会社名」より、「上位5%以内」の方が人生変わる。
という感じです。
あと、最後に現実も少し。
「学歴」の壁
14. 新卒のコンサルティングファーム採用は「学歴」の比重がやっぱ多い。ので「なんだよ、だったらいい大学いっとけば」とがっかりしている方へ。
そうなんです。これは、しょうがない。
なので、それはそれとして洗礼を浴びたら切り替えて、中途で狙うもそうですしMBAも含めて、どうそれを人生通してカバーしていくか?の戦略を練ればいいのです。
また、それは相談してください。
色々ありますからね。 お、もう14まできたので、そろそろ、締めたいと思います。
まとめ
「一緒に働きたい」と思われる努力を。それが全て。
頭がいいのもそうですが、清潔感とか、チャームとか、明るいとか。そういうのも大事。
突き詰めると面接官は、
「自分のプロジェクトに入れたいか?」
という論点で、面接をしています。
フェルミ推定如きができないやつは入れないし、話し方が整っていないやつなど、そりゃ、入れない。といった感じ。
いつも対策するときは、この言葉を忘れないようにしましょう。
「自分のプロジェクトに入れたいか?」
という論点を持っている面接官に、気持ちよく
「おー、君いいね!」
と言ってもらえる準備をしてみてください。
それが一番大事です。
では、では、よい就活を。がんばってくださいませ。
無料相談受付中。Skypeでのご相談も承っておりますのでお気軽に。
こちらでご紹介した著書はこちら