BCGオファーの弟子に解いてもらった「フェルミ推定検定」の解答を添削しつつ解説します
はじめに
今回は、レベル21~30まで解説いきます。
正直、ドキドキしています。どのくらいできんのよ、ロータスよ。
あ、本名だとBCGから怒られそうだから、イメージでロータスとしています。
まだ、僕もさらっとも彼の解答を見てないので、まさに皆さんと同じ感じで、見ながら、一喜一憂しながら、解説したいと思います。
Youtubeでも「RBにオファーもらった弟子と、うちの天才CTOに解いてもらいました」というのをやりますので、ぜひ「考えるエンジンちゃんねる」を登録しておいてください。
いや、僕のモチベーションのために、登録してほしいです。
「フェルミ推定検定」—問題
貴方は、何レベル?全部できたら、レベル99!
その名の通りですが、「どのくらい、フェルミ推定を理解しているか?」をクイズ形式で、というか、質問を99=レベル1から始まりレベル99まで出題していますので、ぜひ、考えてみてください。
※徐々に難しくなるようになっています。
「解答」を見てしまうと、分かった気になってしまい、 成長機会が薄れちゃうので、ぜひ、解説を読む前に、やってみてください。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル21~30
「フェルミ推定」の世界へようこそ。正直、コンサルタントだけでなく、全てのビジネスパーソンに身につけてほしいと思っています。ので、ぜひ、丁寧に勉強してみてください。 ということで、スタート。
私もドキドキしてます。どんな回答が繰り出されているのか。
楽しみながら、いきましょう。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル21
【問題】フェルミ推定レベル21
ひと休み的なクイズを。
フェルミ推定はコンサルティングファームで実施されるケース面接で出題されます。
面接官はピンキリですが、面接官の中でも優秀な方の問題の出し方があります。
それはどんな出し方でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル21
趣味は何ですか?など、事前準備なしにその場でお題を考える出し方。
【解説】フェルミ推定レベル21
正解。なぜ、趣味を出すか?というと、「候補者にとって、解きやすい、知っている問題という」ホームな問題を出すことで、候補者毎の「知識の差」を極力なくしたいから。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル22
【問題】フェルミ推定レベル22
「キャパシティ方式」というのは「供給サイド」の王道であり、フェルミ推定の中で最も使われてほしい因数分解ですが、それは何故でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル22
フェルミ推定を実際にビジネスで利用する状況を想定すると、ビジネスを供給する側から考えることが多いため、供給サイドの方が納得感がある。
【解説】フェルミ推定レベル22
ぶっぶー。そんな曖昧ではありません。
ひとつは、キャパシティと “売上” に相関があるというのもあります。
もうひとつは、キャパシティを中心に考えることで、当然ですが「最大値」を意識することができます。
ビジネスにおいて、「ここ以上にはならない!」って分かることは重要なんですよね。
そういう意味でも、キャパシティ方式は王道とすべきなのです。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル23
【問題】フェルミ推定レベル23
「レジ方式」は物凄く筋が悪いということを腹の底から理解した上で「レジ方式」がズバッとハマるのはどんな問題でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル23
ひと昔前のタピオカ屋など、間断なく人が並んでレジがフル稼働していて、レジの処理速度が計算する上でのキーになる場合。
【解説】フェルミ推定レベル23
ロータス、正解!
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル24
【問題】フェルミ推定レベル24
「面積方式」って使うこと、本当にない。苦し紛れくらいだよと、腹の底から理解した上で「面接方式」がズバッとハマる時はどんな問題でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル24
自販機や宅配ピザなど、特定のエリアをカバーする形でサービスが提供されている場合。
【解説】フェルミ推定レベル24
ロータス、近い!これも、ちゃんと、黄色ボンに書いてありますよね。
面積方式というのは、算数チックに「このくらいの広さに1個ある」みたいな考え方になりますよね。なので、この面接方式で出された数字に “何一つ根拠” がありません。
でも、それでもこの面接方式がぴったりなのは、自動販売機やガソリンスタンドのように 「あ、それ欲しい!」となったときに、最も近いサービスを使うようなビジネスモデルのフェルミ推定の時はこの方式がベストです。なぜかというと、この事業を考える人は、「欲しい」と思ったタイミングをとらえるために、自動販売機などがそうですが「ありとあらゆるところ」に置きます。なので、面積で考えてもいいわけです。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル25
【問題】フェルミ推定レベル25
「ユニーク数」と「延べ人数」を自由自在に扱えてこそ、フェルミ推定マスターですが、どのような関係にあるでしょうか?
ユニーク数 = 延べ人数 〇 ■
※ 〇には、+−×÷。■には因数が入ります
【解答】フェルミ推定レベル25
○=÷
■=1人あたり利用回数
【解説】フェルミ推定レベル25
ロータス、正解でございます。
ここらへんから、「あー、なんか、フェルミ推定は技術だわぁ」って僕は感じがしちゃいます。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル26
【問題】フェルミ推定レベル26
「フェルミ推定」は答えの無いゲームですが、答えの無いゲームの戦い方は3つあります。
それを「フェルミ推定」に投影して説明してください。
【解答】フェルミ推定レベル26
① プロセスのセクシーさで勝負
⇒計算結果の値が実際の数値に近いかではなく、どのように数値を導いたかが重要になる
② 2つ以上の選択肢を考えて選ぶ
⇒因数分解を1通りだけでなく、2通り以上考えて選ぶという思考プロセスをすることが重要になる
③ その後の議論が重要
⇒数値と計算プロセスを伝えることだけではなく、その後の議論が重要になる
【解説】フェルミ推定レベル26
ロータス、正解でございます。
「答えのないゲーム」の戦い方は、フェルミ推定に限らず大事になってきますので、もう一度、黄色ボン(=フェルミ推定の技術)を読んでみてください。
そして、『「答えのないゲーム」を楽しむ思考技術』もぜひ。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル27
【問題】フェルミ推定レベル27
「ストック」と「フロー」を比べると、「フロー」は扱いづらい・「ストック」は扱いやすいというのを腹の底から理解した上で「マッサージチェア保有者」と「1年間のマッサージチェア購入者」はどのような関係にあるでしょうか?
1年間のマッサージチェア購入者 = マッサージチェア保有者 〇 ■
※ 〇には、+−×÷。■には因数が入ります
【解答】フェルミ推定レベル27
○=÷
■=耐用年数
【解説】フェルミ推定レベル27
ロータス、正解でございます。
保有している人を耐用年数で割る。
うんうん、これぞ、フェルミ推定の技術。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル28
【問題】フェルミ推定レベル28
「フェルミ推定」は答えの無いゲームですから「2つ以上の因数分解を思い浮かべる」というのが必須です。では問題です。
「日本酒の市場規模はどのくらいか?」という問題で、一つは
[日本酒を飲み人の数]× …
的な解き方ですが、もう一つは何でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル28
[酒の産地数]×[酒造会社の数]×[製造する銘柄数]×[製造本数]×[単価/本]
【解説】フェルミ推定レベル28
ロータス、正解でございます。
こういう問題を見たときに、思考を巡らせ「蔵の数」が思いついてくると、楽しくなってきますよね。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル29
【問題】フェルミ推定レベル29
最近、BCGでも出題された「ある美容院の年間売上を推定しなさい」ですが「ある美容院」を「表参道にある美容院」と「さいたま新都心の住宅街にある美容院」では因数分解が変わります。
その理由を説明しなさい。
【解答】フェルミ推定レベル29
[表参道にある美容室]は、遠くからわざわざ来るイメージで常に予約が埋まっている状態だが、[さいたま新都心の住宅街にある美容室]は、近隣に住む人が通うイメージで顧客は商圏人口などによって制約されるため。
【解説】フェルミ推定レベル29
ロータス、正解でございます。
この問題、この考え方こそ、黄色ボン、ピンク本でも意識してほしいと叫んだこと。
「フチドリ思考」ですよね。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル30
【問題】フェルミ推定レベル30
回転寿司の市場規模を推定する際、仮に「駅方式」を選択したとします。
その際、面接官から「道路沿いにあるのが漏れてませんか?」と言われた時の、カウンターパンチ的説明をしてください。
※ ちなみに、ボクは回転寿司も好きですし、回転寿司の市場規模を出すときは「駅方式」が良いと思っています。
【解答】フェルミ推定レベル30
道路沿いにあるのは基本的に地方の場合。駅方式は人口が密集する単位として駅を持ち出しており、地方の場合も道路沿いに出店する場所は人口が密集する単位で駅の分布と重なっていると考えられるので駅方式でもカバーできている。
【解説】フェルミ推定レベル30
ロータス、いいね。方向性としては同じことを僕も思っておりました。
ちょっと逆説的ですけど、どんなに地方であっても「回転寿司」を出すエリアであれば、 その駅までの距離はあって、必ず「駅」は存在する。 から、駅方式にして「都会、地方」で「何駅に1つあるか?」の部分で思考を詰め込めばいい。
では、次の10問も見ていきますのでお楽しみに。
「フェルミ推定検定」問題はこちら
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フェルミ推定力が磨ける動画は今後も新規公開予定ですので理解をより深めるために、ぜひチャンネル登録を。
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