BCGオファーの弟子に解いてもらった「フェルミ推定検定」の解答を添削しつつ解説します
はじめに
今回は、レベル31~40まで解説いきます。
正直、ドキドキしています。どのくらいできんのよ、ロータスよ。
あ、本名だとBCGから怒られそうだから、イメージでロータスとしています。
まだ、僕もさらっとも彼の解答を見てないので、まさに皆さんと同じ感じで、見ながら、一喜一憂しながら、解説したいと思います。
Youtubeでも「RBにオファーもらった弟子と、うちの天才CTOに解いてもらいました」というのをやりますので、ぜひ「考えるエンジンちゃんねる」を登録しておいてください。
いや、僕のモチベーションのために、登録してほしいです。
「フェルミ推定検定」—問題
貴方は、何レベル?全部できたら、レベル99!
その名の通りですが、「どのくらい、フェルミ推定を理解しているか?」をクイズ形式で、というか、質問を99=レベル1から始まりレベル99まで出題していますので、ぜひ、考えてみてください。
※徐々に難しくなるようになっています。
「解答」を見てしまうと、分かった気になってしまい、 成長機会が薄れちゃうので、ぜひ、解説を読む前に、やってみてください。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル31~40
「フェルミ推定」の世界へようこそ。正直、コンサルタントだけでなく、全てのビジネスパーソンに身につけてほしいと思っています。ので、ぜひ、丁寧に勉強してみてください。 ということで、スタート。
私もドキドキしてます。どんな回答が繰り出されているのか。
楽しみながら、いきましょう。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル31
【問題】フェルミ推定レベル31
ここでひと休み的なクイズを1問。
ケース面接でフェルミ推定を出題され、2分で自分の回答を一通り説明しました。
その後に、面接官から質問をされるのですが、その中で最もポピュラーな質問は一体何でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル31
この数字は大きいと思う?小さいと思う?
【解説】フェルミ推定レベル31
ロータス、正解でございます。さすが、ロータス。
ロータスについて簡単にここで紹介しておくと、イメージできっと、学歴や職歴が高いとお思いかと思いますが、そんなことはなく、今回の転職において、書類が通過したのは「BCG、デロイト、EY」だけでした。
他はさくっと書類で落ちました。でも、見事に全部受かりました。
それは、やっぱり、このフェルミ推定をはじめ、対策をしきったことにあると思います。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル32
【問題】フェルミ推定レベル32
駅前に展開している「花屋チェーン」があるとします。その「花屋チェーン」の年間売上を推定しなさい。と言われたときに、当然、2つの方式が浮かびます。
その2つのやり方をさらさらと述べた上で「こういう場合はこっち、あーいう場合はあっち」を、今後の売上アップの議論と絡めて説明してください。
【解答】フェルミ推定レベル32
①[店舗数]×[1店舗あたり売上]
⇒[駅数]÷[1駅にある花屋数]×[店員数]×[営業時間]÷[1人の接客に使う時間]×[勤務中接客している割合]×[購入率]×[単価]×[営業日数]
②[商圏人口]×[花の購入割合]×[花屋選択率]×[年間購入回数]×[単価]
花屋の店員さんがお客さんと花を相談して購入し、店員数や接客時間が売上アップのボトルネックとなる場合は①のやり方がよい。他方で、商圏にいる人にいかに花の購入割合や回数を増やしてもらうか、あるいは他店ではなく自店を選んでもらうかが売上アップのボトルネックとなる場合は②のやり方がよい。
【解説】フェルミ推定レベル32
ロータス、正解でございます。
というか、皆さんも、このフェルミ推定検定を眺めているうちに、理解できてきたはず。
そして、この問題はとてつもなくいい問題で「何をボトルネック、このお店の課題と捉えるのか?」によって、因数分解が違うということです。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル33
【問題】フェルミ推定レベル33
直観的には「需要サイド」と「供給サイド」では当然のことながら「供給サイド」の方がスジが良いと腹の底から理解した上で「風邪薬の市場規模」の場合は「供給サイド」がスジが悪くなるのですが、その理由というか、原因を説明してください。
【解答】フェルミ推定レベル33
風邪薬は購入してもすぐに全て消費するわけではないため、購入タイミングが読みづらいため。
【解説】フェルミ推定レベル33
ロータス、正解でございます。さすが、勉強してますね。
そうなんです、「買ったときに消費しちゃう」って場合は需要サイドでも問題ないんですけど 「在庫の概念」が入ってしまう場合、その途端難しくなってしまいます。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル34
【問題】フェルミ推定レベル34
「銭湯」にしても「回転寿司」にしても、その他もそうですが「供給サイド」の方がスジが良い場合がとてつもなく多い理由は何でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル34
施設をどこに作るか考えて、その売上を予測する場合に、供給サイドの方が論点の持ち主の悩みに沿っているため。
【解説】フェルミ推定レベル34
ロータス、ちょっと違う。
これは少し前の問題で回答したのでお分かりだと思います。
ずばり「店舗開発長の気持ち」ってやつでございます。黄色ボンで書きましたよね。
店舗開発長が実際、店舗をどこに出すか?を考えるときに絶対、面積方式とか使わないからね。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル35
【問題】フェルミ推定レベル35
コンビニで売っている「電池を入れる形の携帯充電器」の市場規模を推定してください。
という問題に直面した時に、あることを思考のスパイスとして入れるとよいのですが、それは何でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル35
充電したい人は、コンビニに設置されているその場で充電する充電スペースを利用するか、携帯型充電器を購入するかの2つのオプションがあるため、どのぐらいの割合が後者を選ぶか考える。
【解説】フェルミ推定レベル35
ロータス、全然違いますがな。もう、ロータスったら。
皆さんはお分かりですよね。
今回はわざわざ、違和感が出るように「電池を入れる形の携帯充電器」とちゃんと書きました。
なので、もちろん、借りる充電器の「ChargeSPOT」を因数分解の思考に入れられるか?だったのです。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル36
【問題】フェルミ推定レベル36
フェルミ推定をした結果、説明する際は「数字を丸める」のは当然だ!と、腹の底から理解した上で、800億を1000億や、1250億を1000億に丸める理由は何でしょうか?
※ ヒント:「数字を分かりやすくするため、伝わりやすくするため」ではありません。
【解答】フェルミ推定レベル36
フェルミ推定は概算なので、1,250億など細かい数値まで伝えると「1,000億」でなく「1,250億」と端数を導いた根拠についてより詳しい根拠が必要になってしまうため。
【解説】フェルミ推定レベル36
ロータス、そうじゃない。そうではなく、「1250」だと感じずらいと思いますが「1220」とか、そういう計算したままの「端数」を含んだ数字だと「なになに、そんなに精緻な数字なわけ?」ってなってしまうからです。
「端数」を含んだということは、「1250と1220の差に意味を持たせられる」ってことになりますからね。
徹底的に丸めましょう。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル37
【問題】フェルミ推定レベル37
フェルミ推定の値を作る際に「世代で切る」のは宇宙一スジが悪いということを腹の底から理解した上で、当然「田の字で切る」わけですが、いまだ「世代で切る」をしている人がいます。
その人に向かって、圧倒的な熱量で「世代で切る」ことがダメな理由を語ってください。
【解答】フェルミ推定レベル37
世代は必ずしもセグメンテーションとしての意味合いの違いが出ないため。仮に年代で切りたかったとしても社会人・学生・リタイア層など意味合いの違いが出る方が望ましい。
【解説】フェルミ推定レベル37
ロータス、その通り。これはそろそろ、定着してきたと思います。
データがない、当然、データがないものへの挑戦であるフェルミ推定において「世代で切る」など言語道断でございます。ピンっと来てない方は、黄色ボンの第4章を読み直してみてください。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル38
【問題】フェルミ推定レベル38
逆に「世代で切る」をしていい場合が、現実世界にはあります。
それはどんなシチュエーションか?教えてください。
【解答】フェルミ推定レベル38
世代ごとに意味のあるセグメンテーションが成立するシチュエーション。
【解説】フェルミ推定レベル38
ロータス、それでは、答えになってないではないか。
そのまま、Aを使える時はどういう時ですか?Aが意味がある時って言っているだけやん。
そうではなく「すべてのデータが揃う時」です。
大事な推定のため、マクロミルを使って大々的にアンケートを行うことを前提とした場合は世代でも構いません。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル39
【問題】フェルミ推定レベル39
「フェルミ推定」は「今」の数字の推定だけでなく「未来」の数字の推定に活躍しまくります。
例えば「ある田中君の10年後の体重は何キロか?」という問題を解く際に、3つの質問(/塊)に分解できるし、しなければいけません。それは何故か説明してください。
【解答】フェルミ推定レベル39
いきなり未来の数値を出そうとしても比較感がなく説得力に欠けるので、順番に、
①現状の田中君の体重は⇒②体重に影響を与える要因は⇒③それを踏まえて10年後の田中君の体重は
と考えることで現状との比較感や変化を与える要素を明確化して計算でき、プロセスがセクシーになるため。
【解説】フェルミ推定レベル39
ロータス、最高!!!
そう、ぜひ、フェルミ推定の技術、6章の2「フェルミ推定と未来予測」をもう一度、読んでみてください。フェルミ推定に限らず、この考え方は本当に大事になってきますから。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル40
【問題】フェルミ推定レベル40
因数分解をするときに、一気に細かくするのではなく、3ステップくらいで徐々に細かくした方が遥かに大吉なのですが、それはなぜか?を考えてみてください。
【解答】フェルミ推定レベル39
いきなり因数分解をすると抜けもれが発生することが多いため。3ステップで徐々に細かくすると、下位の要素によって上位要素を導けるかのチェックができる。また、時間がない場合には、上位の要素に限定して数値を考えることで時間切れを防ぐことができる。
【解説】フェルミ推定レベル39
ロータス、違います。。。
これは「わからないドリブン」であり「因数分解バカ」を避けるためにであります。
まず、一番、避けたいのは「思考停止で、バカの一つ覚えで 」因数分解をひたすら、細かくしちゃう。その罠を「因数分解バカ」と言っています。これを避けたい。そのために「どこの因数が考えにくいか、わかりづらいか?」を考えつつ、それを解消する形で因数分解を進めていく。これが大事。
罠にはまらない意味でも、因数分解の質を高める上でも。
これで、40個終わりましたね。ここいらで、一度、休憩がてら、もう一度、黄色ボンを読み直してみてください。いろいろな新しい発見がありますよ。
では、次の10問も見ていきますのでお楽しみに。
「フェルミ推定検定」問題はこちら
フェルミ推定関連書籍のご紹介
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YouTube「考えるエンジンちゃんねる」ではフェルミ推定に関する動画を数多く公開しています。
フェルミ推定力が磨ける動画は今後も新規公開予定ですので理解をより深めるために、ぜひチャンネル登録を。
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