BCGオファーの弟子に解いてもらった「フェルミ推定検定」の解答を添削しつつ解説します
はじめに
今回は、レベル41~50まで解説いきます。
正直、ドキドキしています。どのくらいできんのよ、ロータスよ。
あ、本名だとBCGから怒られそうだから、イメージでロータスとしています。
まだ、僕もさらっとも彼の解答を見てないので、まさに皆さんと同じ感じで、見ながら、一喜一憂しながら、解説したいと思います。
Youtubeでも「RBにオファーもらった弟子と、うちの天才CTOに解いてもらいました」というのをやりますので、ぜひ「考えるエンジンちゃんねる」を登録しておいてください。
いや、僕のモチベーションのために、登録してほしいです。
「フェルミ推定検定」—問題
貴方は、何レベル?全部できたら、レベル99!
その名の通りですが、「どのくらい、フェルミ推定を理解しているか?」をクイズ形式で、というか、質問を99=レベル1から始まりレベル99まで出題していますので、ぜひ、考えてみてください。
※徐々に難しくなるようになっています。
「解答」を見てしまうと、分かった気になってしまい、 成長機会が薄れちゃうので、ぜひ、解説を読む前に、やってみてください。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル41~50
「フェルミ推定」の世界へようこそ。正直、コンサルタントだけでなく、全てのビジネスパーソンに身につけてほしいと思っています。ので、ぜひ、丁寧に勉強してみてください。 ということで、スタート。
私もドキドキしてます。どんな回答が繰り出されているのか。
楽しみながら、いきましょう。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル41
【問題】フェルミ推定レベル41
では、ひと休み的なクイズを。
フェルミ推定の解き方にもファームの色があり「供給サイド」よりも「需要サイド」を好む傾向があるファームはどこでしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル41
DI
【解説】フェルミ推定レベル41
ケース面接もファーム毎に特色があります。大学受験のように。
ですので、本気で対策する場合は、ちゃんと「過去問」を入手しましょうね。
さぁ、いきましょう。
あ、もちろん、需要サイドが好きなのは、DIです。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル42
【問題】フェルミ推定レベル42
「売上を2倍にしなさい」という問題で「とりあえず因数分解」という解き方があります。
その解き方の最大メリットは何か?を語ってください。
【解答】フェルミ推定レベル42
因数分解をすることでMECE感を自然に出すことができる。
【解説】フェルミ推定レベル42
ロータス、違います。
こういうVSになっています。
フェルミ推定をベースに説く VS 論点思考をベースに説く
70点だが、問題解決の道筋がEASY VS 道筋は難儀だけど、120点を取れる可能性ある
自然と、MECEになるがリアリティが不足する VS リアリティを重視だがMECE感を出す工夫がひと手間いる
という感じです。フェルミ推定を前提とした説き方を「黄色ボン」「ピンクボン」で 学びきり、そのあと、「論点思考」をベースでの問題解決、頭の使い方は学ぶべきです。 なので、70点の「フェルミ推定」ベースでの頭の使い方に慣れてきたら、ぜひ、 こちらの世界にきてください。
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「フェルミ推定検定」解答解説—レベル43
【問題】フェルミ推定レベル43
「フェルミ推定」の算出結果を説明するときに、何百億円!と叫んだあと「どうやって計算したか?というと、“素直に”」という語り出しが最高なのですが、その“素直に”に込められた「意図」を説明してください。
【解答】フェルミ推定レベル43
因数分解の枠組みに思考が制約されるため、120点の回答が出づらい。
【解説】フェルミ推定レベル43
わお、って、いま、語りに語ったら、まさかの「42」で語ったことが「43」で問題になってました。
ので、先ほど語ったので、次にいきます。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル44
【問題】フェルミ推定レベル44
「フェルミ推定」の算出結果を説明するときに、何百億円!と叫んだあと「どうやって計算したか?というと、“素直に”」という語り出しが最高なのですが、その“素直に”に込められた「意図」を説明してください。
【解答】フェルミ推定レベル44
面接官は当然候補者の何十倍も頭がよく、候補者の考える因数分解など大差ないため、“素直に”とつけることで“ドヤっ”た感じではなくわきまえた印象を持ってもらえる。
【解説】フェルミ推定レベル44
ロータス、その意味もあるけど、違います。
「素直に」ってつける意味は、そうではなく 「自分自身だけの思考ではなく、“これって、普通、みんな、どう説くのかな?」っていう第三者目線を入れて思考できていることを相手に無意識に練りこませるためなんです。
だから、お店選びでも、なんでも「素直に、選んでいくと、こっちになったけど」みたいな言い方をすると「俺はこれがいいんだ!俺は独特だろ!」っていうことではないという証明にもなるんです。
これはコンサルに限らず、ビジネスをしている上で大事な思考となります。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル45
【問題】フェルミ推定レベル45
「フェルミ推定」に閉じた話ではありませんが何かを説明するときに
〇〇と〇を分離する、分ける
ことが鉄則になっています。
〇〇と〇に入る漢字を答えてください。
【解答】フェルミ推定レベル45
構造と値
【解説】フェルミ推定レベル45
ロータス、正解だぜ。
話し方を学ぶって意味でも、フェルミ推定は最高ですよね。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル46
【問題】フェルミ推定レベル46
フェルミ推定を勉強していくと、日本の駅の数は「9000駅」と覚えてそれを使おうとします。それを使ってみたところ、相手から「駅の数を知らない時、駅の数をどうやって出すわけ?」と詰め寄られた際に、どう計算するか?を答えてください。
【解答】フェルミ推定レベル46
[日本の面積]÷[1駅がカバーする面積]
【解説】フェルミ推定レベル46
ロータス、それもあるんですけど、それだと「数字遊び」になりますし、本当に知らない場合「出した数字に確信を持てない」ですよね。
だから、その思考ではだめなんです。
で、どうやってやるのか?どう思考していくか?ですが、それは 「自分の中で最も知っている、駅の全体像を見たものを起点に考える」 ことになります。から、当然、「路線図」となります。
生活の中で駅に行くと東京であれば、東京+神奈川/埼玉の少しをカバーした駅の 路線図を見たことがあるはず。それをベースにロジックをくみ上げていく。
東京じゃなければ、皆さんの住む県の路線図があると思うので、それをベースに考えていく。
路線図をぱっとみたら、50駅というよりは200駅に近い駅というか「●」があったははず。
それを基本に、東京で200駅ということは。。。で全国に広げていくわけです。
前にも書きましたが、本当に、本当に、本当に、 面接方式は「算数」の世界を出ないので「本当は使いたくないけど、嫌々使う」感じだと思っておきましょう。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル47
【問題】フェルミ推定レベル47
コンビニの売上を算出する際に「一人当たり、いくら使うのか?(客単価)」の値を考える際に「700円」にしたとします。
「なぜ、700円にしたのですか?」と相手から聞かれた際のこれ以上ない美しきカウンタ―パンチを考えてください。
【解答】フェルミ推定レベル47
コンビニでよく買うものは、お弁当、飲料、お菓子などで食事を買うタイミングとそれ以外に分かれる。食事を買う場合であれば、お弁当と飲料+αで1,000円程度、それ以外であれば飲料+αで300-400円程度となるので、間をとって700円。
【解説】フェルミ推定レベル47
この問題の答えは本当に華麗です。
皆さんはコンビニで年1回とかたまに、イベントをやっているのを覚えているだろうか?
「〇〇円以上買ったらクジを引けて、コンビニ商品が当たる」イベントを。
あれです。あれはだいたい700円以上となっていることが多いのです。
もうお分かりだと思いますが、イベントの狙いは何で、これは何を意味しているのか?
そう「普通に利用したら、700円はいかない。ちょうど700円には届かないくらいになる。でも、このイベントにより、あと少し買ったらクジを引けるから買おうかな?」と思ってくれるかも。というのが、狙いだからです。だから、逆を言えば、客単価は700円には絶対にいっていないし、ボリュームゾーンもその少し下あたりにあるということです。
だから、700円。
昔、伊藤忠の方と話していたら、本当にそのくらいなんですよ!と言っていましたので、この思考は筋がいいようです。ですので、700円ではなくとも500円くらいにしておいて、この話をするとめちゃくちゃ刺さりますよ。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル48
【問題】フェルミ推定レベル48
「表参道にある結婚式場の年間売上」を考える際に、当然ノータイムで「キャパシティ方式」だと浮かび、論点になるのは「回転数(百歩、譲って、稼働率)」となり、そこに「田の字」を作りますよね。
その軸の一つは「休日、not休日」なのですが、もう一つの軸は一体何でしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル48
「繁忙期、not 繁忙期」(ジューンブライドなど、結婚式には人気シーズンがあるため)
【解説】フェルミ推定レベル48
ロータス、ロータス、ロータス、ロータス、ロータス、ロータス、全然違います。
これは文化的な話なので、年々薄れているとは思いますが、もちろん、この軸、
大安・吉日 VS Not 大安・吉日
でございますよね。
フェルミ推定は「現実の投影」ですからね。
こういう日頃なんとなく見聞きしている話をぶっ込めるのは本当に大事です。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル49
【問題】フェルミ推定レベル49
「田の字」=二軸で分ける、というのを教えると必ず質問されるのがこちら。
コンビニの問題などで「朝昼晩、平日・土日」のように6つに分けてもいいですか?
初心者にはダメ。上級者にはあり。と答えていますが、なぜ初心者にはダメと答えているでしょうか?
【解答】フェルミ推定レベル49
2軸×2軸からずれることで、質的に差のある4つのセグメントをつくるという趣旨からずれて、セグメントを分けること自体に注意が向きがちとなるため。
【解説】フェルミ推定レベル49
ロータス、その通りよ。
6つに分けてしまうと「表のセグメンテーション」に戻ってしまうからです。せっかく田の字で思考を深くしようとしているのに。
「答えのないゲーム」をしている限り、田の字の1マス、1マスの値だけではただの数字。
でも、そのマスとマスで比較したときに「確かにそうかも」という根拠、感覚を使うのが大事。なのに、6つにしてしまうと比較しにくいどころか、その思考がなくなりがちなので初心者はダメと教えています。
「フェルミ推定検定」解答解説—レベル50
【問題】フェルミ推定レベル50
「英会話の市場規模」を推定する際に、やろうと思えば「需要サイド」も「供給サイド」も両方できます。自分としてどちらがベターか?を理由もつけて語ってください。
【解答】フェルミ推定レベル50
「供給サイド」がベター。英会話のサービス利用者数は感覚では10%もない印象。(一部ビジネスマンや子供に限られる。)そのため、「供給サイド」で出そうとすると数%程度の小さな割合を扱うことになり、数字がぶれやすくなるため。
【解説】フェルミ推定レベル50
ロータス、正解だよ。この感覚は大事です。
では、次の10問も見ていきますのでお楽しみに。
「フェルミ推定検定」問題はこちら
フェルミ推定関連書籍のご紹介
YouTubeのご紹介
YouTube「考えるエンジンちゃんねる」ではフェルミ推定に関する動画を数多く公開しています。
フェルミ推定力が磨ける動画は今後も新規公開予定ですので理解をより深めるために、ぜひチャンネル登録を。
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