いくつもの経営統合を経て、Big4としてコンサル業界をのし上がってきたPwCのHPを探索。
PwCは、現在は “PwCコンサルティング合同会社” となっておりますが、過去には、2016年にPWCコンサルティング部門と、Strategy&(旧ブーズ)、PWC PRTMマネジメントコンサルタンツジャパンLLCの三社が経営統合して生まれた企業です。
2020年7月にCEOが交代となり、現在は、大竹伸明氏が率いております。
“総合系” ならではの幅広いテーマの調査レポート
そんなPwCのHPを探索してみると、まず目につくのは、総合系ならではの調査レポートのテーマの幅広さ。
例えば、直近ではStrategy&がまとめている、この資料。
「自動車産業シナリオ2050 ライフサイクル・カーボンニュートラル 日本の自動車産業の存続に向けて」
https://www.strategyand.pwc.com/jp/ja/publications/powertrain-study-jp.html
Strategy& Japan Part of the PwC network HPより
なぜ2050年なのか?
これは、菅政権が2050年までに温室効果ガスの排出を2050年までに実質ゼロとする、カーボンニュートラル宣言からきておりますが、来る2050年にむけて、市場に対して出遅れる日本に対しての「提言」という形でまとめられております。
なお、PDF60枚で見る事ができる大盤振る舞いっぷりです。
https://www.strategyand.pwc.com/jp/ja/publications/powertrain-study-jp.pdf
Strategy& Japan Part of the PwC network HPより
ちなみに、インダストリーでみた際には、このようなレポートもありました。
「PwCスポーツ産業調査」
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/2020/assets/pdf/sports-survey2020.pdf PwC Japan HPより
2020オリンピックもあり、スポーツ産業が変革期にあたるのですが、実はコンサルティング会社も、ちらほらと関わりが濃くなりつつあります。
(スポーツ部門があるデロイト、アビーム等)
コンサルティング業界もテーマが多岐にわたっており、調査レポートも豊富に存在しているので、ケースに入る前の業界知見を自らに染み込ませる ”Day0” での活用もできるかもしれないですね!
ケースの ”Day0” の過ごし方がわからない?
ケースの ”Day0” の過ごし方がわからない、コンサルタントとしての立ち上がりにお悩みの方は、こちらがおすすめ。
PwCデジタルメディア「Value Navigator」
ここまでのレポート関連まででもおなか一杯な感じもありますが、最後にこれはご紹介しておきたい!!
PwCのデジタルメディア「Value Navigator」
https://valuenavigator.jp.pwc.com/ PwC Value Navigatorより
各回ゲストを迎え、対談形式で記載されているのですが、私のお気に入りはこちら!
日本の「デザイン思考」は誤解だらけ
https://valuenavigator.jp.pwc.com/article/2020/0302_01.html PwC Value Navigatorより
IDEO(デザインコンサルティングファーム)元日本支社長であった深澤さんとの対談会です。
近年のコンサルティングファームで取り入られているようなデザインシンキングとは? の問いに対する答え。
日本企業の経営においてもデザイン思考という言葉が登場するようになって久しいですが、私は日本におけるデザイン思考は誤解が多いと思っています。「Design Thinking」の日本語訳である「デザイン思考」という言葉自体が間違った理解を生んでいる原因でしょうね。「思考」という言葉から日本人は「考えること」だと思い込んでしまいますが、デザイン思考は頭で考えるものではなく、全身で体感して「気づくもの」です。それに気づいたときには、実はデザイン思考の種は生まれているんです。
プロダクトデザイナー 深澤 直人 氏
https://valuenavigator.jp.pwc.com/article/2020/0302_01.html PwC Value Navigatorより
コンサルタントからみた、デザイン思考とは?どう活用するか?等にも記載がありますね。
深澤さんも文中で記載がありますが、デザイン思考、ロジカルシンキングどちらが良いか?という文章ではないので、あしからず。。。
デジタルな時代だからこその、「情動」をとらえる重要性。きっとその先は、ロジカルに整理する必要がある部分があるのかと解釈しました!
ロジカルに仕組みを構築していくことも必要ですが、デジタルな時代、テクノロジーの時代だからこそ情動が新しいものを生み出したり、物事を突き動かしたりしているというところに気づかないといけない。それに気づいているビジネスは、成功しているわけですね。
プロダクトデザイナー 深澤 直人 氏
https://valuenavigator.jp.pwc.com/article/2020/0302_01.html PwC Value Navigatorより
月1回程度は更新されているようですので、ぜひチェックしてみてください!